肩こりとソラナックスの危険な関係?

肩こりとソラナックスの危険な関係?

肩こりに悩む方の中には、ソラナックスやデパスのような、いわゆる「精神安定剤」を処方されている方も多いでしょう。

 

 

これらのお薬には筋弛緩作用があり、肩こりはもちろん、そこから誘発される緊張性頭痛にも効果がある、とされています。

 

 

特に肩こりからくる緊張性頭痛に対しては、市販の頭痛薬が
なかなか効きにくいこともあり、これらのお薬は重宝であると言えます。

 

 

しかし、日常的にソラナックスやデパスに
頼ってしまうことは危険です。

 

 

これらのお薬は、昨今その依存性が問題になっている
ベンゾジアゼピン系の精神安定剤です。

 

 

特にソラナックスは、服用からの効果の立ち上がりが
速くシャープであり、効果を実感しやすいお薬のひとつですが、
反面、効果が失われるのも急速。

 

 

持続時間も短い部類ですので、つい、続けて飲んでしまいがち。

 

 

その繰り返しで、気がつけば依存に陥っていた、
というのは珍しい話ではありません。

 

 

厄介なことに、これらの効果が切れたときに現れる症状(
離脱症状)は時に重く、おそらくは肩こりの症状よりも
深刻なものであると言えるでしょう。
完全な「断薬」にはたいへんな苦労を伴います。

 

 

 

ソラナックスほどメリハリの利いた効果の現れ方ではないデパスも、
こと筋弛緩作用に関してはソラナックスよりも効果が高いとされており、こ
ちらを処方されている方も多いのですが、離脱症状の深刻さ、
断薬の困難さ、という点ではソラナックスと同様です。

 

 

病院で肩こりを訴えれば驚くほど簡単に処方されるこれらのお薬は、
確かに効きますが、本来はつらい肩こりの症状が現れたときにのみ
服用する頓服薬。

 

 

けして毎日、あるいは一日に数度、服用するものではありません。

 

 

長期間に渡る連用は健康への影響もけして小さくありません。
もし、ソラナックスやデパスを肩こりで処方され、日常的に
服用されている方は、一度医師に相談されてみるとよいでしょう。